.\" -*- nroff -*- .\" .\" Japanese Version Copyright (c) 1998 Masahito Ohtsuka .\" all rights reserved. .\" Nov 6, 1998 Masahito Ohtsuka .\" .TH MKISOFS 8 "17 Feb 1998" "Version 1.12b4" .SH 名前 mkisofs \- iso9660 形式と,任意でロックリッジ形式のファイルシステムを作成する。 .SH 書式 .B mkisofs [ .B \-a ] [ .B \-b .I boot_image ] [ .B \-c .I boot_catalog ] [ .B \-A .I application_id ] [ .B \-f ] [ .B \-d ] [ .B \-D ] [ .B \-J ] [ .B \-l ] [ .B \-L ] [ .B \-L ] [ .B \-no\-split\-symlink\-components ] [ .B \-no\-split\-symlink\-fields ] [ .B \-p .I preparer ] [ .B \-print-size ] [ .B \-P .I publisher ] [ .B \-quiet ] [ .B \-r ] [ .B \-R ] [ .B \-T ] [ .B \-v ] [ .B \-V ] [ .B \-V .I volid ] [ .B \-x .I path ] [ .B \-z ] [ .B \-m .I glob ] .B \-o .I filename .I pathspec [pathspec] .SH 説明 .B mkisofs は iso9660 形式のファイルシステムを作成するのに有用なプレマスタ リングプログラムである。\- これは与えられたディレクトリツリーのス ナップショットを得て,ブロックデバイスに書き込む時の iso9660 ファ イルシステムに対応するバイナリイメージを生成する。 .PP .B mkisofs はまた,ロックリッジインターチェンジプロトコルによって指定された システム使用共有プロトコルレコードを生成することが可能である。こ れは iso9660 ファイルシステム中のファイルに追記述して,長いファ イルネームや uid/uig,POSIX パーミッション,ブロック・キャラクタ デバイス等の情報を Unix ホストへ提供するのに使われる。 .PP iso9660 ファイルシステムに書き込まれるいずれのファイルも 8.3 フォー マットのファイル名(8 文字,ピリオド,3 文字,全て大文字)を持た ねばならない。これはロックリッジを使用していてもである。このファ イル名は(MS\-DOS のような)ロックリッジが拡張が使用できないシス テム上で使われる,また,同じディレクトリ中に同一のファイル名があっ てはならない。 .B mkisofs は,Unix ファイル名を大文字にし,必要ならば端を切って正しいファ イルネームに変換することを試みる。しかし,このことは端を切られた ファイル名が全て唯一でない場合,しばしば意に満たない結果を引き起 こす。 .B mkisofs はそれぞれのファイル名に重要度を割当てる,もし二つの名前が異なっ ていて,同じものが見付かると低いプライオリティを持つ名前は 3 つ の十進数の数字を拡張子としてリネームされる。(ただし,その数字が ユニークであると保証される場合)。例えば foo.bar とfoo.bar.~1~ と いうファイルがある場合 foo.bar.~1~ は FOO.000 として書き込まれ, foo.bar は FOO.BAR として書き込まれる。 .PP 注意) .B mkisofs はライターと通信するようにはデザインされていない。殆どのライター は,そのメーカーとその他では異なる独自の命令セットを持つので,実 際にディスクを焼くには,それぞれに特化したツールが必要である。 Linux で動作する .B cdwrite ユーティリティは,そのようなツールの一つである。 .B cdwrite の最新のバージョンは Phillips/IMS/Kodak,HP,Yamaha の各ドラ イブと通信することができる。殆どのライターは,ライターへの iso9660 イメージのダイレクトイメージコピーを許すような,DOS ソフ トのバージョンが附属してくる。 .B cdwrite の現在のバージョンは sunsite.unc.edu /utils/disk-manage-ment/cdwrite-2.0.tar.gz にて入手可能である。 (注意)cdwrite は,最近活発にメンテされてはいない。 .PP .B cdrecord ユーティリティは,もう一つの実際にディスクを焼く為のユーティリティ である。 .B cdrecord の最新版は ftp://ftp.fokus.gmd.de/pub/unix/cdrecord より入手可能である。 .PP また,殆どの CD ライターは,タイミングに関して非常に特殊でること を知っておく必要がある。一度ディスクの焼き込みを開始すると,それ が終了するまで,そのバッファを空にしてはならない,そうでなければ ディスクを壊すことになる。従って,ディスクを焼いている間中ライター へのデータストリームをに途切れることなしに維持できるということは 重要なことである。 .PP .br .B path は iso9660 ファイルシステムにコピーしようとするディレクトリツリー のパスである。複数のパスも指定することができる。この場合 .B mkisofs は指定された全てのパスから見つけたファイルを統合して cdrom イメー ジを生成する。 .PP パスはルートディレクトリ以外のポイントに継ぎ木することが 可能である。ファイルやディレクトリを,ソースファイルシス テムとは違う名前を付けて cdrom イメージの上に継ぎ木する ことも可能である。 この二つの例を簡単に説明する。 ローカルファイル ../old/lis が存在し,これを cdrom イメージに含 めたい場合を仮定してやってみよう。 foo/bar/=../old.lis はファイル old.lis を cdrom イメージに /foo/bar/old.lis として含 める。 foo/bar/xxx=../old.lis はファイル old.lis を cdrom イメージに /foo/bar/xxx とし て含める。このようなシンタックスはディレクトリに対しても 同様に使用することができる。 .B mkisofs は継ぎ木するのに必要なディレクトリを生成する。 そのディレクトリはパスの一つの中に見えている必要はない。作動中に 作成された全てのディレクトリは 0555 のパーミッションを持ち, mkisofs を起動したユーザーの所有であるように見える。もし他のパー ミッション,所有者にすることを望む場合,一番簡単な解決法は,path の中に実際にそのディレクトリを作成することである。mkisofs にはそ のような機能はない。 .SH オプション .TP .I \-a 全てのファイルを iso9660 ファイルシステムに含める。通常 '~' や '#' を含むファイルは含まない。(これらは典型的な Unix のエディタの バックアップファイルである) .TP .I \-A application_id ボリュームヘッダとして書き込みたいテキスト文字列を指定する。アプ リケーションをディスク上に書き込む。ディスク上に 128 文字分のス ペースが存在する。このパラメータは .I \&.mkisofsrc 中の APPI=id でも指定することもできる。両方で指定した場合コマン ドラインの方が使用される。 .TP .I \-b boot_image "El Torito" ブータブル CD を作る為のブートイメージのファ イルネームとパスを指定する。パス名は .B mkisofs に指定したソースパスの相対指定でなければならない。このオプション はブータブル CD を作るのに必要である。ブートイメージは厳密に 1.2, 1.44,2.88 MB フロッピーの容量でなければならない。 .B mkisofs は iso9660 ファイルシステムの出力を生成するときにこのサイズを使 う。これは最初の 512 バイトセクタをブートイメージから読むことが できると仮定する(これは本質的に通常のフロッピーディスクのエミュ レーションである)。これが,例えばブートイメージが LILO ベースの ブートフロッピーだと動作するだろう。 .TP .I \-c boot_catalog "El Torito" ブータブル CD を作るときにブートカタログファイルのパ スとファイル名を指定する。パス名は .B mkisofs に指定したソースパスの相対パスでなければならない。このオプション はブータブル CD を作るのに必要である。このファイルは .B mkisofs によってソースファイルシステム中に生成される,よって,必ず既にあ るファイル名と重複しないようなファイル名を指定しなければ,暗黙に 上書きされてしまうだろう。通常 'boot.catalog' といったファイル名 が選択される。 .TP .I \-d ピリオドを持たないファイルから続くピリオドを省略する。これは ISO9660 スタンダードに違反してるが,多くのシステム動作してしまう。 注意して使用すること。 .TP .I \-D 深いディレクトリの再配置を使用しない。そのかわり我々が考える方法 でそれらを詰め込む。これは ISO9660 スタンダードに違反しているが, 多くのシステムで動作する。注意して使用すること。 .TP .I \-f ファイルシステムを作るときにシンボリックリンクを辿る。このオプショ ンを使わない場合,シンボリックリンクは,もし有効にしているならば, ロックリッジを使って処理される。そうでなければ無視される。 .TP .I \-l 32 文字までのファイル名を許す。通常 ISO9660 ファイル名は MS-DOS コンパチブルな 8.3 フォーマットである。しかしながら ISO9660 スタ ンダードは 32 文字のファイル名を許可している。このオプションを使 うのなら,そのディスクは MS-DOS システムで使うのは困難になるだろ うが(アミーガのような)他のシステムで使うのなら便利である。注意 して使用すること。 .TP .I \-J 正規の iso9660 ファイル名に追加して Joliet ディレクトリレコード を作成する。これは主として Windows-NT やWindows95 マシンでディス クを使う場合に便利である。Joliet ファイル名は Unicode で指定し, それぞれのパスは Unicode 長で 64 文字まで使用できる。 .TP .I \-L ピリオドで始まるファイル名を許可する。通常先頭のドットは MS-DOS との互換性を維持する為にアンダースコアで置き換えられる。 .TP .I \-m glob CDROM に書き込む際に .I glob を排除する。 .I glob はシェルのワイルドカード風のファイル名の一部のマッチするようなパ ターンである(パスで使うには .BR -x を使う)。技術的に言うと .I glob はディレクトリエントリの .I d->d_name パートに反対してマッチされる。複数の glob も実行できる(1000 ま で)例えば: mkisofs \-o rom \-m '*.o' \-m core \-m foobar は CDROM にコピーするのに,全てのファイルのうち ".o" で終わるも の,"core","foobar" を省く。(注意)"foobar" というディレクトリ がある場合,これも(その下も全て)省かれる。 .TP .I \-M path 統合したい iso9660 イメージのパスを指定する。mkisofs の出力は .B mkisofs の -M で指定したイメージの最後からの新しいセッションとなる。この イメージを焼くことを試みるのなら,例によってレコーダ及び cdrom ドライブがマルチセッション対応である必要がある。このサポートは 100% 完全ではない。なぜなら mkisofs と cdwrite の間に次の書き込 めるアドレスを決める為のハンドシェークが必要だからである。 .TP .I \-N ISO9660 ファイル名のバージョンナンバーを省略する。これは ISO9660 スタンダードに違反しているが,実際にバージョンナンバーが使われる ことはない。注意して使用すること。 .TP .I \-no-split-symlink-components SL コンポーネントを分割しない,そのかわり新しい継続領域(CE) から 始める。これは空きを浪費するが SunOS 4.1.4 cdrom ドライバには 分 割した SL コンポーネントを読む際のバグがある。 .TP .I \-no-split-symlink-fields SL 領域を分割しない,そのかわり新しい継続領域 (CE) から始める。 これは空きを浪費するが,SunOS 4.1.4 と Solaris 2.5.1 の cdrom ド ライバには分割した SL コンポーネントを読む際のバグがある。 .TP .I \-o filename 書き込もうとする iso9660 ファイルシステムイメージのファイル名を 指定する。これはディスクファイルでもテープドライブでも,デバイス 名が直接一致するならば光磁気ディスクでも可能である。もし指定しな ければ標準出力が使用される。(注意)出力が,マウント可能でプリマ スタリングを確実にする為に検査されたディスクパーティションの場合 ディスクドライブの正規のブロックスペシャルデバイスでも可能である。 .TP .I \-P publisher_id ボリュームヘッダとして書き込みたいテキスト文字列を指定する。出版 者を CD-ROM に書き込む,通常メールアドレス,電話番号などである。 ディスクには 128 文字のスペースが存在する。このパラメータは .I \&.mkisofsrc 中の PUBL= でも指定することもできる。両方で指定した場合コマンド ラインの方が使用される。 .TP .I \-p preparer_id ボリュームヘッダとして書き込みたいテキスト文字列を指定する。準備 者を CD-ROM に書き込む,通常メールアドレス,電話番号などである。 ディスクには 128 文字のスペースが存在する。このパラメータは .I \&.mkisofsrc 中の PREP= でも指定することもできる。両方で指定した場合コマンド ラインの方が使用される。 .TP .I \-print-size 推測されたファイルシステムの容量を表示して終了する。この オプションは Disk At Once モード,またいくつかの CD-R ド ライブで .B cdrecord にパイプする場合に必要とされる。実際に CD を作成する前にファイル システムの容量を知りたい場合必要である。オプション \-print-size は実際に CD を焼く前に "dry-run" から容量を得ることを許可する。 .TP .I \-R iso9660 ファイルシステム上のファイルに追記して,ロックリッ ジプロトコルを用いて SUSP と RP レコードを生成する。 .TP .I \-r このオプションは \-R オプションに似ているが,ファイルの所有者や モードを適切にセットする。uid や gid はゼロにセットされる,なぜ ならばこれらは通常作成者のシステムに於てのみ有用なもので,クライ アントで有効ではないからだ。ファイルやディレクトリはクライアント 上からグローバルに読めるように,全てのファイルの読み込みビットは 真にセットされる。もしファイルに実行ビットがセットされているなら クライアント上でもグローバルに実行できるように全ての実行ビットを セットする。ディレクトリにサーチビットがセットされているなら,グ ローバルにサーチできるように全てのサーチビットをセットする。全て の書き込みビットはクリアされる。なぜなら殆どの場合 CD-Rom はリー ドオンリーでマウントするからである。もし特殊なビットがセットされ ているなら,これもクリアされる,なぜならリードオンリーファイルシ ステム上ではファイルは有用ではなく見えるし,また set-id ビットは uid 0 gid 0では望ましくないからだ。 .TP .I \-T CD-ROM 上の全てのディレクトリに TRANS.TBL ファイルを生成する。こ れはロックリッジでないシステムで使用する場合にファイル名の正当性 を確かめる手助けになる。またメジャー,マイナー番号,ブロック,キャ ラクタデバイス,各シンボリックリンクが持つリンクファイルが要求す る名前等のファイルの状態も記述される。 .TP .I \-V volid マスタブロックに書き込まれるボリューム ID を指定する。こ のパラメータはまた .I \&.mkisofsrc で VOLI=id として指定することができる。両方で指定された場合コマ ンドラインが使用される。 .TP .I \-v verbose モードで実行する .TP .I \-x path CDROM に書き込む際に .I path を排除する。パス名はコマンドラインから与えられたパス引数からの相 対指定で,完全なパス名でなければならない。複数のパスを指定するこ ともできる(1000 個まで)。例: mkisofs \-o cd \-x /local/dir1 \-x /local/dir2 /local .TP .I \-z 透過的な圧縮ファイルの為の特殊 SUSP レコードを生成する。これは透 過的圧縮をサポートしているホストでのみ使用することができる。実験 的なものなので,まだ使用できるホストはない。ただしこの機能の為の Linux へのα版パッチが存在する。 .SH コンフィグレーション .B mkisofs はまず最初にカレントディレクトリ,次にユーザーのホームディレクト リ,次に mkisofs バイナリが格納されているディレクトリの .IR \&.mkisofsrc ファイルを探す。このファイルは "TAG=value" という形式の一続きの 行を含み,ある程度のオプションを設定することができる。 tag の場合は意味がない。いくつかのボリュームヘッダフィールドはコ マンドラインでは設定できない,しかしこのファシリティを変更するこ とにより可能となる。 コメントは行頭にハッシュ記号(#)を置く。 .TP APPI The application identifier should describe the application that will be on the disc. There is space on the disc for 128 characters of information. May be overridden using the \-A command line option. .TP COPY The copyright information, often the name of a file on the disc containing the copyright notice. There is space in the disc for 37 characters of information. .TP ABST The abstract information, often the name of a file on the disc containing an abstract. There is space in the disc for 37 characters of information. .TP BIBL The bibliographic information, often the name of a file on the disc containing a bibliography. There is space in the disc for 37 characters of information. .TP PREP This should describe the preparer of the CDROM, usually with a mailing address and phone number. There is space on the disc for 128 characters of information. May be overridden using the \-p command line option. .TP PUBL This should describe the publisher of the CDROM, usually with a mailing address and phone number. There is space on the disc for 128 characters of information. May be overridden using the \-P command line option. .TP SYSI The System Identifier. There is space on the disc for 32 characters of information. .TP VOLI The Volume Identifier. There is space on the disc for 32 characters of information. May be overridden using the \-V command line option. .TP VOLS The Volume Set Name. There is space on the disc for 278 characters of information. .PP .B mkisofs はまた,コンパイル時にデフォルトとして多くのフィールドを設定でき る。defaults.h を見ること。 .SH 作者 .B mkisofs is not based on the standard mk*fs tools for unix, because we must generate a complete copy of an existing filesystem on a disk in the iso9660 filesystem. The name mkisofs is probably a bit of a misnomer, since it not only creates the filesystem, but it also populates it as well. .PP .br Eric Youngdale or wrote both the Linux isofs9660 filesystem and the mkisofs utility, and is currently maintaining them. The copyright for the mkisofs utility is held by Yggdrasil Computing, Incorporated. .SH バグ Any files that have hard links to files not in the tree being copied to the iso9660 filessytem will have an incorrect file reference count. .PP There may be some other ones. Please, report them to the author. .SH FUTURE IMPROVEMENTS Some sort of gui interface. .SH AVAILABILITY .B mkisofs is available for anonymous ftp from tsx-11.mit.edu in /pub/linux/packages/mkisofs and many other mirror sites. .SH 翻訳者 おおつかまさひと